昨今、サウナがブームになりつつあります。
特に、若いビジネスマンからの高い人気を集めています。
意外と知られていませんが、サウナブームを牽引してきたのは、”ととのえ親方”こと松尾大さん。「人生を変えるサウナ術」の著者、レバレッジコンサルティング代表取締役社長本田直之さんのお二方がこのブームの火付け役と言われています。お二人は、2000年ごろから各所のサウナに入り続けてきました。
そこで独自の「気持ちいい」を探し、風の流れに身を任せサウナー人口を増やしていったのです。
そんなお二方が語ったサウナの魅力、ビジネスマン、経営者におすすめしている理由を掘り下げて行きたいと思います。
”サウナ=おじさん”のイメージはもう古い
みなさんのサウナのイメージは今どのように感じていますか?
これまでのサウナには”しみったれた中年のおじさん”というイメージが定着していましたが、冒頭にも申し上げた通り、最近は若い人の利用率がかなり高くなっており、一部のエリアでは6割が若者ユーザーという場所も出始めてきています。
そのブームの大きな要因となったのが、サウナの入り方にセオリーができたからと言われています。つまり、正しいサウナ文化が生まれてきたということです。
「サウナ→水風呂→外気浴」で1セット。というサウナを気持ちよく入る一連の流れが体系化され、それが伝わり多くの若者がサウナーとなっているのです。
ブームを牽引しているもう一つの要因として本田さん、松尾さんが主催するサウナイベントの発足です。サウナ×料理 サウナ×音楽 サウナ×アパレル などといった取り組みをすることによって、多様な文化にしていこうと業界は盛り上がっているようです。
ビジネスマンにサウナを推奨する理由とは
サウナの身体的側面での効果で最も代表的なのは、運動後に得られるのと同じ爽快感です。
サウナ室に入ると、じわじわと汗が出てきます。だんだんと体温が高くなり脈拍も平常時の2倍ほどにもなるそうです。熱くなってきたところで水風呂に浸かり、外気浴を行うことで副交感神経が働き爽快感が生まれます。これがよく耳にする「ととのう」の正体です。
サウナに入り副交感神経が高まると良質な睡眠ができるという研究結果も出ています。サウナに入った日と入らなかった日を比較した研究では、サウナに入った日の「深い睡眠」の時間の長さがサウナに入らなかった日に比べ、約2倍も違うという結果が出ています。
そこで睡眠時間が十分に取れず、疲れの取れないビジネスパーソンに推奨したいのです。
ビジネスパーソンにおすすめの時間帯は朝。俗称「朝ウナ」。これは朝ジムに行く人たちと同様に、汗を流してスッキリとした気持ちで仕事を迎えられます。
経営者はなぜサウナへ通う
さて本記事の本質に焦点を当てていきましょう。サウナーの中には今、世間で有名な経営者、実業家、クリエイターが多いです。
ヤフー株式会社のCEO川邊健太郎氏は、自宅にサウナを設置するほどのサウナーで知られています。なぜそこまでサウナに魅力があるのかと言うと、「アイデア」というワードが肝になってきます。
経営という弱肉強食の世界では、常に新しさと世の中の先を読むことを追求しなければなりません。その様な方たちにとってサウナとは、アイデアが生まれる場所なのだそうです。常に様々な思考を巡らせている状態から、100℃近くの高温の環境に身を置くと複雑な考え方が出来なくなります。そうすることで雑念がなくなり、頭の中がリセット状態になり、そこから新たな思考やアイデア出てくるのです。そして最終的な判断を水風呂で決断する。サウナ好き経営者の間には「サウナで考え、水風呂で決断する」という格言があるようにサウナに入ることで思考をリセットし、冴えた状態での判断が出来る点が人気の理由となっています。
世の中を照らしてくれるサウナ
現在アメリカでは身体面だけではなく、精神、社会面も含めた新たな健康「ウェルビーイング」というテーマが流行に乗っているといいます。疲弊しきった、ストレスの多い現代社会の中で、理想的な精神状態にしていこうという狙いです。
ある社長はストレスは発散ではなく、内省するものだと公言しています。アルコールの力をもらい発散するのではなく、自分の力で己を労わってあげる。そうすることで仕事のパフォーマンス向上につながり、自らと向き合う時間ができます。代表的なものとして瞑想・マインドフルネスも一時ブームとなりましたが、その延長線としてサウナを活用することで心身ともに理想的な状態をキープ出来ると考えられています。
まとめ
本編で述べた通り、サウナはブーム傾向にあります。
ブームの要因は、 サウナの入り方にセオリーが出来たことが大きな要因と言われています。
そして、サウナに入ることで運動後に得られるのと同じ爽快感と外気浴を行うことで副交感神経が働き、 サウナに入った日の「深い睡眠」の時間の長さがサウナに入らなかった日に比べ、約2倍も違うという研究結果も出ています。
更に、 経営者がサウナを好む理由として、サウナに入ることで思考をリセットし、冴えた状態での判断が出来る点が人気の秘訣となっていました。
サウナをうまく活用し、心身ともに理想的な状態をキープし、最高のパフォーマンスを発揮できる日々を目指したいですね。